ロシア下院は、子どもを持つことを思いとどまらせる「プロパガンダ」を違法とする法案を可決しました。これは、クレムリンが社会統制を強化する中で制定された一連の規制法の最新のものです。
プーチン大統領とその側近らは近年、いわゆる「伝統的価値観」の遵守をますます強く求めています。
自発的な子どもを持たないことを推奨する情報を広めることを犯罪とし、最高500万ルーブル(約760万円)の罰金を科すことになるのです
ロシアの人口が減少する中、プーチン大統領は大家族を推奨する発言をしており、昨年は女性に対し8人もの子どもを持つよう促しています。
プーチン大統領は2022年に、LGBTQ+に関する情報をあらゆる年齢の人々へ配布することを禁止する法律に署名し、2013年に発令された未成年者への資料配布の禁止を拡大しました。そして昨年、ロシアの最高裁判所は、いわゆる「国際LGBTQ+運動」を過激派として非合法化しました。それ以来、一部のロシア人は虹をテーマにした資料を展示したとして短期間投獄されたり、罰金を科せられたりしています。