アメリカAP通信7/18
現代社会は、 体にぴったり合うジーンズ、火曜の夜に最適なNetflix番組、運命の相手 など、あらゆるものの中で最高のものを見つけられると約束してくれる いるかのようです
しかし、行動科学者たちは、買い物、社会生活、人間関係など、あらゆる面で選択肢が増え続けることが、逆の効果をもたらしていると指摘しています。


選択肢が多いほど良いという考え方は西洋文化に深く根付いていますが、研究によると、選択肢が増えると人々は不安になったり、優柔不断になったり、そして逆説的に、選んだものに対する満足度が低下したりする可能性があるというのです
現代人は、選択肢が多すぎて自由になるどころか、身動きが取れなくなってしまい、何でもできるのに、その中からどれを選べばいいのか分からなくなってしまう傾向にあります
専門家によると、問題解決には記憶に頼るよりも多くのエネルギーが必要であり、これは進化上の生存本能に根ざした事実だといいます。脅威への対応といった差し迫ったニーズであれ、避難場所の確保といった長期的な目標であれ、何らかの目標に直面した時、脳はまず過去にうまくいった方法を探します。問題解決を司る脳の部位は、その後になって初めて働き始めるのです。
本来の脳の機能では、脳は意思決定を好まないように設計されているため起こるといいます。
結果、それが、人々が時として無意識のうちに一日を過ごしてしまう理由だといいます。一日を通して、人々は何か違う行動をとれる場面に何百回も直面するのですが、ほとんどの場合、同じ通勤ルートを通ってしまうのです。


心理学者であり1978年にノーベル経済学賞を受賞したハーバート・サイモンの例に倣うと、サイモンは服を3着しか持たず、毎日ほぼ同じものを食べていました。サイモンは「満足する」という意味の「satisficing」という言葉を提唱しています。これは「満足する」と「十分である」を組み合わせた造語で、意思決定において「十分良い」基準を設定し、次に進むことを意味します。
「『自分は頭がいいから、きっと解ける』と考えているなら、十中八九、それは自分を欺いているだけだ」 と専門家は言います
選択肢の増加はソーシャルメディア時代においてアイデンティティとも複雑に絡み合っており、誰もが自分の選択を他人の選択と容易に比較できるようになったからだといいます。

