2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧
弧愁 鶴を夢みて 春空に在り 夏目漱石
かつては 闘争を愛した、陰鬱な精神よ ボードレール
バスを待って ひとり 僕は 砂煙のなかに立つ 黒田三郎
どんなに好きなものも 手に入ると 手に入ったというそのことで ほんの少しうんざりするな 谷川俊太郎
からだの中に 深いさけびがあり 口はそれ故につぐまれる 谷川俊太郎
気球の上がる日には 村中が大騒ぎになるだろう 谷川俊太郎
かいだんのうえのこどもに きみははなしかけることができない なくことができるだけだ かいだんのうえのこどもがりゆうで 谷川俊太郎
これをわが世とそらにきく 三好達治
象を
そらがあるから ふうせんがある 谷川俊太郎
ぼくは 自分にかまけてて きみらがぼくの年令になるまで 見守ってやるわけにはいかないんだよ 谷川俊太郎
精神の空の 近づきがたい青色 ボードレール佐藤朔訳
自然は 一つの神殿 生きている柱が 時おり おぼろな言葉を漏らす。 ボードレール佐藤朔訳
町に かくされた小みちがある みちはいつか 小暗いかまどの中に 消えている 谷川俊太郎
舟はたしかに 未知の岬をめざしている そして日々は過ぎてゆく そして日々が 谷川俊太郎