2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧
余り言葉のかけたさに あれ見さいなぅ 空行く雲の早さよ 閑吟集
いで我を 人な とがめそ おほ舟の ゆたの たゆたに 物思ふころぞ 古今和歌集
漁りする 海人の楫の音 ゆくらかに 妹は心に 乗りにけるかも 万葉集
山里の 春の夕暮れ来てみれば いりあひのかねに 花ぞ散りける 能因法師
しら露も 夢もこのよもまぼろしも たとへていへば 久かりけり 和泉式部
眠らざりける暁に 少年の あわれ夥しき仮説を下痢す 岡井 隆」
人に勝らん心のみ いそがはしき 熱を病む風景ばかり かなしきは なし 中原中也
哀しきかな 放逐せらるる者 菅原道真
春の夜の 夢の浮橋とだえして 嶺にわかるる 横雲の空 藤原定家
春の苑 紅にほふ桃の下 照る道にいでて立つ 少女 大伴家持
花を踏んでは 同じく惜しむ 少年の春 白居易
花散るや 伽藍の柩 落とし行く 野沢凡兆
やみがくれ 岩間を分けて行水の 声さへ花の香にぞ しみける 凡河内躬恒
空青し 山青し 海青し 佐藤春夫
春風の 花を散らすと見る夢は さめても胸の さわぐなりけり 西行法師