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アマゾン破壊を促進しているアメリカ、中国、ブラジルの食肉業者

アメリカAP通信11/3

過去10年間で中国の所得が増加するにつれて、中国産牛肉の輸入量は6倍に急増し中国は世界最大の牛肉輸入国となり、ブラジルは中国の最大の供給国となっています。


この流れで、
ブラジルの畜牛産業はアマゾン熱帯雨林破壊の主な原因となっています。

さらに調査では、中国の牛肉への欲求とそれを促進するアマゾンの森林伐採を賄う主要な供給業者と販売業者の1つに、あまり知られていないアメリカ企業が含まれていることが判明しています。

ソルトレイクシティに拠点を置くPMIフーズは知られ、ブラジルと中国の間の牛肉貿易の大きな受益者となっています。PMIは過去10年間で約2500億円以上のブラジル産牛肉を出荷しており、その95%以上が中国向けです。PMI Foods は、年間(7 億 2,570万kg 以上の牛肉、豚肉、鶏肉、魚介類、卵を売買している総額 約4500億円の世界的企業です。

PMIは森林破壊された土地で育った牛を購入する企業から牛肉を調達しているため、PMIがアマゾン破壊の一因となっています。


昨年ブラジルのアマゾンでは、サッカー場約3,000面分に相当する10,360平方㎞以上の熱帯雨林が失われています

ブラジルのアマゾンの森林伐採地の3分の2以上が牛の牧草地に転換されています

PMIの牛肉供給先である、ブラジル・サンパウロに本拠を置く食肉加工大手JBS SAは、森林伐採された土地で飼育された大量の牛を購入、パラ州では、違法な森林伐採を行っていた牧場から8万5,000頭以上の牛を購入しています

ブラジルの生産者JBS、マルフリッグ、その他のトップ牛肉生産者は、違法な森林伐採に反対する誓約書に署名しました。しかし、アメリカのPMIは、2030年までに森林破壊をなくすことなどの目標を支持者が約束する「森林に関するニューヨーク宣言」など、森林破壊と闘うための協定に署名しません。