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中国 氷の泡でデータを保存する技術が開発されました

オーストラリア・テック情報newatlas6/20

氷河を構成する氷は100%固体ではなく、実際には気泡で満たされています。中国の北京理工大学は、氷河のなかの気泡を利用して氷の中にコード化されたデータを保存する方法を開発しました。この技術は実際に実用化される可能性があります。


科学者たちは、Hele-Shaw cellと呼ばれる装置を開発しました。これは、脱イオン水の薄い直方体の柱を垂直に立てた2枚の透明アクリル板で挟んだものです。

氷の泡の中のデータは専用のソフトで保存し解読します。結果として、従来の10倍のデータ量を保存することが出来ました


研究者たちは、この技術が、南極や北極、あるいは他の惑星といった、電気や電子機器が不足する極寒の遠隔地でメッセージを記録、保存、そして読み取るために使用されることを想定しています。メッセージの記録にはある程度の電力が必要となるものの、周囲の温度が氷点下であれば、その後は電力は不要となるそうです。