アメリカのガソリンスタンド、コンビニエンスストア、喫煙具店でよく売られているエナジードリンクには、中毒性があり、深刻な副作用のリスクを伴う未承認の薬物であるチアネプチンが含まれています


アメリカの中毒情報センターは、この薬物に関連する通報が10年以上にわたり着実に増加していると報告しています。また5月には、食品医薬品局(FDA)は医療従事者に対し、「これらの製品に潜む危険性の大きさ」について警告を発しました。
チアネプチンは、多くの国で抗うつ薬として承認されており、通常は1日3回服用する低用量錠剤として使用されていますが、アメリカでは食品医薬品局FDAはいかなる疾患に対しても承認してないのです。
FDAは企業に対し繰り返し警告していますが、様々な処方でチアネプチンを販売しており、その多くはZaza、Tianaa、Pegasus、TD Redといったブランド名で販売されています。厳密には違法です、FDAはサプリメントや飲料に添加される成分を事前に承認していないのです。


アメリカでは、消費者向け製品やサプリメントは薬物としてグレーゾーンのようなもので、サプリ企業は、FDA の承認もないまま科学的根拠もないまま、依存症、痛み、うつ病などの病状の治療に役立つと主張しています。
しかし被害として、ニュージャージー州では「ネプチューンズ・フィックス」と呼ばれるフレーバー付きサプリで、この薬を飲んだ人々は、苦痛、心拍数の上昇、低血圧、発作などの症状を経験しました。20人の患者のうち12人以上が集中治療室への入院を余儀なくされています。

今年初めに発表されたデータ分析によると、中毒情報センターへの被害通報件数は2018年から2023年の間に525%増加しました。約40%のケースで医療機関を受診する必要があり、そのうち半数以上が重篤な治療を必要としました。