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アメリカ アメリカの要人スマホは中国ハッカー達の宝の山

アメリカAP通信6/8

アメリカのサイバーセキュリティ企業iVerifyの調査員は、政府、政界、テクノロジー、ジャーナリズムの分野で働く人々の所有する少数のスマートフォンに、極めて異例なソフトウェアクラッシュに気づきました


それは、2024年末から始まり2025年まで続いたこの事故は、ユーザーがクリックすることなくハッカーが携帯電話に侵入することを可能にした可能性のある高度なサイバー攻撃の兆候です

被害者全員に共通点があり、彼らは中国政府が関心を持つ分野で働いており、過去にも中国のハッカーの標的になったことがある人たちでした。


外国のハッカーは、スマートフォンなどのモバイル機器、そしてそれらに利用されるアプリが、アメリカのサイバー防衛の弱点であるとますます認識しています。

アメリカの国家安全保障と技術の専門家によると、中国の軍や諜報機関と関係のある集団が、著名なアメリカ人のスマートフォンを標的にし、通信ネットワークの奥深くまで侵入しているといいます。

スマホなどのモバイル機器やアプリがいかに脆弱であるか、そしてセキュリティー上の欠陥により機密情報が漏洩したり、アメリカの国益サイバー攻撃にさらされたりするリスクを示しているのです

中国からの地政学的脅威を調査するために設置された中国共産党委員会の下院筆頭民主党員は「中国のハッカーらは電話の通話をリアルタイムで盗聴し、テキストメッセージを読むことができた」といいます

中国のハッカーらは、ドナルド・トランプ氏と副大統領候補のJD・ヴァンス氏が2024年の大統領選挙運動中に使用していた携帯電話へのアクセスもおこなっていました


ホワイトハウスは先週、トランプ大統領の首席補佐官になりすました何者かが州知事上院議員、企業幹部にテキストメッセージや電話で連絡を取ったと発表しました。

ほとんどのスマートフォンタブレットには強力なセキュリティ機能が搭載されていますが、アプリや接続デバイスには、こうした保護機能や、新たな脅威に対抗するために必要な定期的なソフトウェアアップデートが不足していることがよくあります。そのため、フィットネストラッカー、ベビーモニター、スマート家電など、あらゆるデバイスが、ネットワークへの侵入、情報の窃取、マルウェア感染を企むハッカーにとって、新たな足掛かりとなる可能性があります。