イギリスの大英博物館についてよく言われるのが「イギリスが他国から盗んだとされるすべての展示品を返還したら、展示するものが何も残らないだろう」ということです
しかしそれは本当でしょうか
最近では、大英博物館所蔵のアテネのアクロポリスにあるアテナ神殿(パルテノン神殿)のエルギン・マーブルとしても知られるパルテノン神殿の彫刻(その歴史は紀元前447年に遡る)をめぐってイギリス政府とギリシャ政府の間では論争が起こっています
しかし実際は、大英博物館の所蔵品の大半はイギリス産であるため、この主張は誇張なのです。
大英博物館のオンラインカタログを検索すると、65万点以上の展示品がイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドから来ており、圧倒的に多いのはイングランドからのものであることが分かります
その一方、大英博物館の最も注目すべき作品は最も物議を醸すものであり、海外から来たものである傾向があるのは事実なのです。これが曲会されて「イギリスが他国から盗んだとされるすべての展示品を返還したら、展示するものが何も残らないだろう」ということになっているのです