オーストラリアのニューサウスウェールズ大学の研究では、気温上昇と若者の自殺願望や自殺行為の増加を関連付けています。
今回の新たな研究は、気温上昇が成人男性と女性の精神的健康にも影響を与えているという既存の証拠に新たな証拠を加えるものです。
研究者は、12歳から24歳の人々が自殺傾向のために救急外来(ED)を受診した5万5000件を調査しました。
結果、これらのデータを日平均気温 (DMT) や熱波と比較すると、暑い日には若者の自殺願望が救急外来に現れる割合が著しく高いことがわかったのです。
関係は直線的であり、日平均気温DMT が 1 °C (1.8 °F) 上昇するごとに、自殺願望や自殺行為のために若者が救急外来を受診する割合は 1.3% 増加したのです。
「私たちの調査では、オーストラリアの若者の精神衛生が暑さで悪化していることが示されており、気候汚染が暑さを含む異常気象の増加の一因となっていることがわかっています」
気温上昇は成人の精神衛生にも悪影響を及ぼしています
異常熱に関連する自殺は、55歳以上の男性の間で統計的に有意です。季節性は重要な要因であり、春(9月から11月末)と夏(12月から2月末)に死亡者が多くなっています
対策として、住宅の質を改善し、若者が自宅や学校で涼しい環境を利用できるようにすることで、気温上昇による精神衛生への影響から若者をよりよく守ることができるといいます