オーストラリア統計局は最近、複数の仕事に就いている人の数が増加しており、現在その数は98万6400人で、国内の就業者の6.6％に上ることを示すデータを発表しました。
約100万人という記録的な数のオーストラリア人が、生計を立てるために2つ以上の仕事や「副業」を掛け持ちしていることがわかりました。
この傾向は生活費の上昇圧力によって引き起こされており、最近までインフレ率は賃金よりも速く上昇していたからです。
シドニー大学ビジネススクールの Angela Knox教授は、賃金の伸びはインフレの伸び率と一致していないと分析しています。人々がしばしば他の仕事を組み合わせ、フルタイムの仕事に就く時間を増やそうとしている、と言います。
銀行の報告書によると、調査対象となった住宅所有者の40％が住宅ローンの返済を助けるために副業を検討しており、21％が副業を検討していることもわかりました。
副業をしている女性は男性より多く、就労している女性の7.7％が複数の仕事に就いているのに対し、就労している男性では5.8％となっています。
複数の仕事に就いている可能性が最も高かったのは、20～24歳の若年労働者でした。
