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オーストリア 化粧品の検査につかえる3Dプリント皮膚が開発されました

オーストラリア・テック情報newatlas4/4

オーストリアグラーツ工科大学Graz University of Technologyは、インドのヴェルール工科大学Vellore Institute of Technologyと協力して、生きた皮膚細胞とともにハイドロゲル配合物を3Dプリントする方法を開発しました。


この方法で作られた3Dプリント皮膚は最終的には、新しい化粧品のテストに使用できる皮膚組織に成長するといいます。

世界中の化粧品業界では動物実験の段階的廃止に努力していますが、規制措置(アメリカの約35州ではまだ動物実験が認められている)、国際協力、信頼できる代替品の開発における科学的進歩という点では、まだ道のりは長いようです。

この状況で3Dプリントされた「模造皮膚」の開発は、化粧品業界にとって動物実験の段階的廃止の鍵となるかもしれません。


世界化粧品3大メーカーのひとつロレアルは2015年、 3Dバイオプリンティング企業オルガノボOrganovoと提携し、皮膚組織を3Dプリントする方法を開始し、2024年人間の皮膚を再構築する3Dプリント法を開発したと発表、パリで開催されたVivaTech 2024イベントでこの分野における最新の研究成果を発表しています。