オーストラリア公共放送ABC NEWS Verify2/25
問題の偽装ポルノ広告は、FacebookやInstagram上のメイクアップチュートリアルで、表面的には、40分間の広告にはファンデーションを塗る女性たちが登場し、「自然に自信を解き放ちましょう」や「今日からプライベートな生活を変えましょう」といったキャプションが添えられていますが、この動画がFacebookやInstagramのフィードで自動再生されると、ユーザーは即座に露骨な性行為を描いた動画の嵐にさらされることになるのです。


偽装広告は、勃起不全(ED)サプリメントを販売するVIROの怪しいウェブサイトにリンクされているのです。調査では、オーストラリアで偽装ポルノ広告を掲載したブランド「VIRO」は、EUのデジタルサービス法規制で、EUの10か国以上で同様の行為を行っていたことがわかりました


この偽メイク動画は、Metaのプラットフォームに世界中で公開されている何千もの有料広告のうちの1つで、露骨な性的画像、AI生成モデル、虚偽の医学的主張、有名人の偽の証言などを特集しています
これらは、ソーシャルメディア大手が自社のプラットフォーム上で悪質な広告主と対峙する際に直面する課題を浮き彫りにしています。
広告にハードコアポルノが表示される最大1分間の間、インストラクターはポルノと混ざり合いながら15フレームごとに再登場します。ハードコアポルノ広告が終わると、実際のメイクアップチュートリアルのスローバージョンが最後まで約 40 分間再生されました。このアカウントは、メイクアップインストラクターのものでした
ヨーロッパでは、2023年12月から2024年12月の間に、EU欧州連合のMetaプラットフォーム上で露骨な画像や動画を特徴とする広告が3,316件以上掲載されたことが判明しています。


ヨーロッパでは、EUのデジタルサービス法によりMetaが広告アーカイブを公開することが義務付けられたため、同組織は研究を実施できるのですが、オーストラリアを含む多くの国と地域では、この規制がないため出来ないのです
Metaは、プラットフォームの自動レビュープロセスを回避できた性的に露骨な広告を24件掲載したページを削除しましたが、広告を掲載する商業アカウントに対しては対応が遅れています