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グリーンランド 気候変動で氷が解けて核廃棄物が露出する危険性が増しています

アメリカ公共放送ABCニュース2/29

アメリカ政府の報告書によると、気候変動で北極の氷が溶け、海面が上昇する地球の気温上昇により、数十年前にアメリカが埋めた冷戦時代の核廃棄物が混乱する可能性があります

温室効果ガスの排出が現在のペースで続けば、元核兵器実験場の地下に埋められた有害廃棄物が2100年までに露出される可能性があることがわかりました

アメリ軍は世界中の複数の実験場で大気圏核兵器・水爆を爆発させ、その残った放射性廃棄物をコンクリートの蓋で覆われた容器に入れて除去し北極の地下深くに埋めました

アメリカ軍は、北極だけではなく太平洋、グリーンランド、スペインにも核廃棄物を埋めており、これを分析したアメリカ政府会計検査院の報告書によると、気温の上昇により、今後数十年間でこれらの実験場からの放射能汚染が拡大する可能性があると報告しています


グリーンランドでは化学汚染物質と米軍研究基地キャンプ・センチュリーの原子力発電所から残留した放射性液体が氷床に凍りつき、今後数十年で溶ける可能性があるという。デンマークは、この地域に恒久的な氷床監視体制を導入しました

また太平洋のマーシャル諸島のエニウェタク環礁のルニット・ドームが、放射性廃棄物処分場として使用されており、海面が上昇し続けた場合に廃棄物がながれだす可能性があります


アメリカ政府は、マーシャル諸島における人間の健康リスクは低いと考えていますが、マーシャル諸島の人々は、気候変動が放射能汚染を引き起こし、淡水や食料源にリスクをもたらす可能性を懸念しており、地元当局者らはアメリカ政府がリスクを軽視していると考えています。