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世界のAI保険市場は成長していますが、顧客の50%は不安視しています

イタリア・テック情報futuroprossimo7/24

保険金申請から受取りまでが10秒もかからず、しかもそれがスマホで写真をとるだけで実現するということが現実化しています。記入する書類も、延々と続く電話も、査定員との面会も必要ないのです。


アプリが損害状況を写真に撮り、AIで画像を分析し、瞬時に口座に返金してくれるのです。世界の77%の保険会社が採用しているAI保険の現状です。

IBMの調査では、AI保険への評価は二分されています。経営幹部の51%が人工知能を機会と捉えているのに対し、49%はリスクと捉えています

アメリカでは、オールステートなどの企業が既に人工知能システムを通じて1日5万件のメッセージを管理しており、メットライフアルゴリズムを用いて積極的な保険金請求判断を行っています。

世界最大の会計事務所デロイトは、保険金請求管理分野では、既にAIを活用して損害額を自動検証し、プロセス全体を10倍高速化している企業が存在します、と説明しています


世界のAI保険市場は2022年の約1千億円から2032年には約2兆円へと急成長する見込みです。この年間34%の成長率は、企業がこの技術に強い関心を持っていることを示しています。

IBMの調査では、ビジネスの優先事項と顧客の期待の間に懸念すべき乖離が見受けられます。経営者がチャットボットや自動化に注力する一方で、消費者はパーソナライズされた価格設定とデータ利用の透明性を求めています。

AIバーチャルエージェントによるカスタマーサービスに安心感を持つ顧客はわずか29%で、AIが提供するアドバイスの信頼性を信頼しているのはわずか26%です。