フィンランドのヘルシンキにある聖パウロルーテル教会内のスクリーンには人工知能が作成したイエスキリストのアバターが表示されます。


礼拝堂の大型スクリーンでは、イエスとサタンの善と悪の物語が演じられます
広く宣伝されたこの実験的な礼拝には、ヘルシンキ北東部の教会に通常の平日の夜よりもはるかに多い120人以上が集まりました。
イエスは長髪とひげを生やし、ローブを着ている姿で描かれ、一方サタンはより現代的な服を着ているが、威嚇するようにしかめ面をし、甲高い声をします。これらはすべてAIによって作成されたものなのです
夜の礼拝では、教会の牧師や1986年に亡くなったフィンランドの元大統領のアバターも信者たちに語りかけ、旧約聖書を朗読します。


聖職者や信者たちは、この儀式を楽しんだとしながらも、近い将来、人間が主導する儀式に取って代わることはないだろうと述べています。
この教会は、新しいことに挑戦するのが好きで、牧師たちはダンスや映画祭のほか、サッカーやアイスホッケーの試合の上映会を礼拝に取り入れています
コンテンツ製作はには、聖書以外の言葉を書き上げるオープンAIのChatGPT-4o、ポップミュージックに似た曲を作曲するSuno、既存の映像からビデオアバターを作成するSynthesia AIプラットフォームなど、さまざまなAIツールを使って数週間かけて45分間の礼拝を組み立てました。旧約聖書を読むフィンランドの元大統領ウルホ・ケッコネンと、悪魔とイエスのやり取りのアバターは、Akoolで作りました。
製作過程で、ChatGPTは当初、イエスとサタンの対話を書こうとしませんでしたし、赦免や祝福を与えることも拒否しました。これはAIがルールを遵守していることがわかりました

