2022年、高校の数学コンテストのボーナス問題に答えて2000年前のピタゴラスの定理を証明する新しい方法を発見し、2023年アメリカ数学会の南東部支部会議で発表した最年少の人物であった2人の女子大学生は、今年独自の証明を詳述した学術論文を執筆し、彼らの研究は科学誌「American Mathematical Monthly」に掲載されたのです。
ピタゴラスは、2,500年前に生きた古代ギリシャの哲学者であり数学者です。
ピタゴラスの名を冠した定理を思いついたのが彼自身か弟子たちかは明らかではありません。しかし、この原理は数学の授業の定番で、直角三角形のどの辺の長さも計算できます。ただし、他の2辺の長さがわかっていればの話なのです
これまで多くの数学者が代数学と幾何学を用いてこの定理が成り立つ理由を説明してきましたが、2人の学生は三角法(三角形の研究に重点を置く数学のサブ分野)を用いてこの定理を証明することができたのが画期的だったのです。
「この研究が興味深いのは、多くの人が不可能だと思っていたことを実証したからです」と数学研究者たちは語っています