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ヨーロッパではプレゼントを届けるのはサンタクロースだけではありません

フランス衛星ニュースeuronews12/24

ヨーロッパに待望の贈り物を届けるのは誰でしょうか? 


最も明白な答えは、もちろんサンタクロースです。赤い服、心のこもった笑い声、空飛ぶトナカイの仲間で知られる、ひげを生やしたクリスマスの化身です。

しかし、サンタクロースはすべて同じ人物だと考えられているにもかかわらず、ヨーロッパの多くの国では独自のサンタクロース像を持っているのです。


フランス、アイルランド、イタリア、ポルトガル、英国など西ヨーロッパの多くの国では、サンタクロースがプレゼントを届けますが、その名前は言語によって少しずつ異なります。ペール・ノエル、バボ・ナターレ、パイ・ナターレなど、伝統的にはそれぞれ異なるものがありましたが、同じような赤い服、北極やラップランドに住んでる、そして妖精エルフのチームなどを共有することで、サンタクロースと融合しました。

ドイツ、ベルギー、オランダ、デンマークの一部では、同じ役割を果たすクリスマスマンがいます。他の国では、聖ニコラウスが役割を果たします。

聖ニコラスはサンタクロースの起源と考えられています。伝説によれば、270年に生まれた初期キリスト教の司教である彼は、寛大さと贈り物をすることで知られ、後に子供たちの守護聖人などと呼ばれるようになりました。


オランダの家族はやがて聖ニコラスの祭りを祝い始め、彼をシンタクラースと呼び、この伝統は最終的にサンタクロースとしてアメリカに伝わりました。この優しい老人のイメージは、やがて、良い子にプレゼントを与える魔術師のヨーロッパの民話と融合しました。

時には、幼子キリスト自身が贈り物を届けることもあります。幼子キリストは、南ドイツ、スイス、オーストリアチェコ共和国スロバキアなどの中央ヨーロッパに現れる傾向があります。時には幼子キリストが聖ニコラウスに同行して贈り物を配り、時には天使が同行します。

ロシアやセルビアなどの東の国に目を向けると、贈り物を渡すのはサンタのような人物「おじいちゃんフロスト」こと老人です。ウクライナでは彼と聖ニコラウスの両方から贈り物を受け取る傾向があります。

カタルーニャアンドラには、子供たちへのプレゼントやお菓子を棒で叩いて排泄させる、悪名高いクリスマス・ログという行事があります。