スポーツや仕事のプレッシャーのかかる重要な瞬間に「失敗」してしまうのは、精神力以上のものによるものです
カーネギーメロン大学とピッツバーグ大学の研究者らの発見では、脳神経は危険度が最高潮に達したときに誤作動を起こし、危険度の高い状況での行動に影響を与える体に悪い信号を送るニューロン群があるということでした
研究者らは、報酬の見返りが最大になると、脳の運動皮質(身体の動き方を指示する信号を送る役割を担う部位)における異常な神経活動が増加することを初めて発見しました。
「プレッシャーの下での失敗は、脳が間違った判断を下す非常に興味深い例です」
「運動皮質のニューロン脳細胞集団の活動を調べることで、プレッシャーの下で窒息するという兆候を発見しました。これは、被験者が次の試験で失敗するかどうかを数百ミリ秒の精度で示すものでした」
ニューロン脳細胞はある時点までは正常に発火したが、課題を完了して「大当たり」の報酬を得る段階になると異常が生じたのです
研究者からの提言としては「プレッシャーに負けないように努める人々が私たちの研究から恩恵を受けるとすれば、自己認識と自制心の適切なバランスを見つけ、緊張が高まると、自然に緊張を強めようとする傾向があっても、一般的にはリラックスした態度を保つことで、プレッシャーに打ち勝つことができるのではないかと思います」ということです