事の始まりは、 昨年9月にグリーンランドで氷河の融解 による大規模な地滑りが起こり、高さ200mの巨大津波を引き起こしたことです。
ロンドン大学の地震学研究者は、9月に地面からの振動を感知し始めたとき、一部の地震学者は観測機器が故障したと思ったと語ります。地震信号は数分間続くことが多いが、今回のものは9日間続いたのです。研究者は困惑し、「全く前例のないことだ」と語りました
グリーンランドのディクソンフィヨルドにあるエッフェル塔の4倍の高さそびえる巨大な山の麓にある氷河は、急速に温暖化が進む北極の多くの氷河と同様に、何年もの間溶け続けていたのです。
氷河が薄くなるにつれて、山はますます不安定になり、ついには昨年9月16日に崩壊し、日本全国の人々が約1年間使う水の量に相当するオリンピックサイズのプール1万個分・3750万トンに相当する量の岩や瓦礫が水中に流れ込んだのです。
北極圏の温暖化が進むにつれ(過去数十年間、この地域は世界の他の地域よりも4倍の速さで温暖化している)、地滑りによって引き起こされる巨大津波がより頻繁に発生するようになりました
「北極圏の気候が温暖化するにつれ、永久凍土の斜面で岩盤崩落がより頻繁に起こるようになると想定できます」「これは、気候変動がこれらのシステムを未知の領域へと追いやっていることの兆候です。」