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スペインで拡がる反オーバーツーリズム「家に帰れ!‘Go f*cking home’ 」

フランス衛星ニュースeuronews3/15

毎年何百万人もの行楽客が、最も人気のある目的地の一つであるスペインのマラガがあるコスタ・デ・ソル地域では、今では地元住民はもう十分だと言っています


マラガの地元住民は増え続ける観光客に不満を抱いており、今ではその感情を明確な言葉で表現しています。市中心部には、壁やドアに訪問者向けの、住民の意見を伝えるステッカーが大量に貼られています

ステッカーの内容は「ここはかつて私の家だった」「ここはかつて街の中心だった」「観光客の臭い」「家に帰れ」など様々です


なぜマラガの地元住民は観光客に対してあれほど激怒しているのでしょうか?

観光客が増えたので家主たちは観光客向けの短期レンタル施設にしたいと考え住民を追い出しています

通りは観光客向けに宿泊施設だらけで、観光客向けレンタル用の)鍵付きボックス付の扉だらけになっています

商店街は観光客向けの、土産物店や飲食店にかわり、生活必需品を売る店が無くなってしまいました

レストランの価格がここ数カ月で大幅に値上がりしています


やってくるのは、観光客だけでなく、リモートワーカーのようなデジタルノマド達も増えています。スペイン国立統計研究所(INE)の最近のデータによると、現在マラガに移住する新たな住民10人のうち8人が外国人です

スペイン領のカナリア諸島でも観光客に「家に帰れ」と命令する落書きが出現しています。

カナリア諸島では観光客が増えすぎたため、貴重な水の消費量が6倍に膨れ上がり、生活飲料水や農業に不可欠な埋蔵量を圧迫しているため、これが地元住民の火に油を注ぐことになったのです。