ノルウェーの企業reTyre は、100%リサイクル可能だと主張する独自のバイオベースTPE(熱可塑性エラストマー)からタイヤの製造を開始しました。
従来のタイヤは、加硫ゴムでできているため、古いタイヤを溶かして新しいタイヤを作ることはできません。加硫プロセスは元に戻すことができないため、従来のタイヤはリサイクルできますが、通常は粉砕されてゴム粉になり、アスファルトなどの材料として利用されます。
reTyreのSDGsタイヤは、従来のタイヤより割高ですがこの材料はゴムよりも長持ちし、耐摩耗性が優れていると言います
さらに、遠く離れた大規模な工場ではなく、比較的小規模な地域の工場でタイヤを生産できるため、総製造コストはゴムタイヤのコストに匹敵するそうです。これにより、輸送に関連した CO2 排出量が大幅に削減され、輸送コストが削減されるはずです。さらに、製造プロセスでのエネルギー使用量は最大 90% 削減されると言います。
「reTyreの機械は小型で、タイヤは現地生産されるため、サプライチェーンの短縮(運送費)と待ち時間の短縮により、企業は時間とお金を大幅に節約できます。」
reTyre はその素材が自転車、ベビーカー、カート、車椅子などのタイヤに使用されることを検討しています。