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スウェーデンの犯罪組織はSpotifyを「マネーロンダリング」のツールにしていま

オランダ・テック情報thenextweb9/5

Spotifyは、スウェーデンのスタートアップエコシステムの最高傑作の、世界的な音楽ストリーミングサービスの会社です。

スウェーデン最大の新聞の一つであるスヴェンスカ・ダグブレード(SvD)は、犯罪ネットワークがSpotifyをどのようにして長年マネーロンダリングに利用してきたかについての徹底した調査を発表しました。

具体的には、彼らはグループとつながりのあるアーティストが投稿した音楽の偽ストリームに金を払い、その人気を巧みに利用してきたようです。 

スウェーデン警察国家作戦部隊の分析官らは、2021年秋以来、ストリーミングサービスSpotifyで音楽を公開(または視聴)しているラッパー達に注目)しています。警察は、ラッパー関連のストリーミング パターンが明確になり始めると、犯罪者がまったく別の目的でサービスを使用しているのではないかと疑い始めました


では、この計画は実際にどのように「マネーロンダリング資金洗浄」を行うのでしょうか? 

Spotifyでは、ストリーム数が増えると、リストでの評価も高くなります。視聴率が高くなると実際のストリーミングも増え、ギャングと関係のあるアーティストたちは仕組まれた人気を利用して独自のレコードレーベルを設立しました

実際のストリーミングは Spotify からの実際の支払いを意味します。つまり、元の違法行為が取り除かれて自分たちのレコードレーベルに現金が戻ってくるしくみです。 

その見返りとして、ラッパー達の多くはギャングとの関わりから「正当性」を獲得している。伝えられるところによれば、ラッパー達の中にはSpotify上で数千万のストリームを持っている人もいます。

調査では、この資金洗浄方法は、1,000万円を超える金額を扱う場合には価値があることを意味しているそうです。 


9月5日Spotifyは「法執行機関からの連絡については把握していない」「Spotifyサービス上のストリームのうち人工的であるとみなされるのはわずか 1% であり、システムは「重大な」しきい値に達する前に異常を検出する」と付け加えています