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イギリス AIチャットボット情報の20%は、ロシアのフェイクニュースを情報源にしていることがわかりました

フランス衛星ニュースeuronews11/4

イギリスの戦略対話研究所(ISD)は、 OpenAIのChatGPT、GoogleのGemini、xAIのGrok、DeepseekV3.2に対し、ウクライナ戦争について300以上の質問調査を行いました


AIチャットボットは、ユーザーが使用する言語を模倣して回答の言い回しや使用する情報源を決定する「確証バイアス」をつかうので、この仕組みをロシアは巧みに使っていることが判明しました。

この傾向は、ChatGPTで最も顕著で、戦争に関する中立的な質問に対して提供されたロシア語の情報源は、偏見や悪意のある質問に対して提供されたロシア語の情報源の3倍に上りました。


また、中立的な質問に対しても、xAIのGrokが最も多くのロシア語の情報源を提供したことも明らかになりました。

ロシアの情報源は、ユーザーが、ウクライナ難民が「テロ攻撃を企てている」とか「路上で男性を無理やり捕まえて軍隊に徴兵している」という情報源をチャットボットに尋ねると、ロシア情報を情報源にしているAIチャットボットは、偏った悪意のある質問の中で頻繁に登場します。

日本のマスコミ報道も、実はロシアの報道に利用されています。

調査では、西側のAIチャットボットが情報源にしているオンラインニュースサイトVT Foreign Policyは、ロシアのプロパガンダ団体「Storm-1516」や「Foundation to Battle Injustice」、あるいはロシアのメディアグループ「Sputnik」や「Russia Today」のコンテンツを拡散していると報告されているのです。ChatGPTとGrokはどちらも、回答の28.5%でクレムリンの情報源を提供しています。

これとは逆に、戦争犯罪ウクライナ難民に関する質問では、4つのチャットボット全てにおいて、ロシアが支援する情報源の提供数が最も少なかったという結果が出ています、


このことは、「AIチャットボットが、制裁対象の国営メディア・ロシアのコンテンツや、インフルエンサーなどの第三者によって再投稿されたコンテンツを検知し、制限する能力について懸念を表明している」危険性が報告されています