10月は、1945年10月29日にニューヨークで発売された、最も影響力がありながらも過小評価されている発明の一つボールペンは、80年を迎えます。


ボールペンは目立たないように見えるかもしれませんが、すぐに私たちの日常生活の一部となり、コミュニケーションに革命をもたらしました
ボールペンは世界中で様々な名前で呼ばれていますが、主に2つの呼び名で知られています。1つは「ボールペン」で、これはその原理を表しており、もう1つは「ビロbiro」で、これは最初の実用的なバージョンを発明した人物の名前です。
彼はハンガリーのユダヤ人であったため、第二次大戦中は縁をたよってアルゼンチンに逃れていたとき、イギリス空軍がこの発明を採用したのです。1945年、ボールペンはアメリカとイギリスで大量に市場に投入されましたが、激しい競争がおきました。そして1950年代、フランスの起業家マルセル・ビックはビロのデザインのライセンスを取得し、非常に安価に製造できるように改良しました。1962年、東京文具株式会社(後のぺんてる)の堀江幸雄は、マーカーペンを実用的な筆記具に変えた現代のファイバーチップペンを発明しました。そして、無重力状態でも書ける、フィッシャー・スペースペンが開発され、アポロ計画中に月面で初めて使用されたペンとなりました。



あまりにもゆっくりと進化したため、ほとんどの人が気づいていませんが、ボールペンは私たちの書き方を変えました。今日では、ブロック体で書くことはますます一般的になり、筆記体は非常に珍しいため、子供たちに教える価値があるのかと問われることがよくあります。これは、印刷機の発明以来見られなかった方法で書面によるコミュニケーションを変え、その先駆者たちを書道とノスタルジアの僻地へと追いやった進化です。
ボールペン以前の筆記用具万年筆は非常に高価だったため、学校の卒業式などの重要な機会に贈り物として贈られることが多く、さらに、万年筆では全く書けない素材もたくさんあります。
1930年代ハンガリーでジャーナリストであった biroは、万年筆はインクがなかなか入らず、飛び散りやすく、ページが汚れ、インクの乾きも遅かったのです。対照的に、新聞を発行するために使用したインクはほぼ瞬時に乾き、汚れもないことが、発明のヒントでした。歯科医の兄ジェルジの助けを借りて、新聞紙に似た粘性のあるインクをベースにした新しいボールペンの設計に着手しました。従来のインクのように蒸発しないインクペーストが入ったインクバレルを備えたペンを開発し1938年に英国特許を取得しました

