健康指標の一つであるボディマス指数(BMI)は身長と体重の比率で、長い間医療検査のツールとして使われてきました。BMIは最も広く使われている健康指標の1つですが、太りすぎ、肥満、極度の肥満というレッテルを貼られるため、最も嫌われている指標の1つでもあります。
BMIで「肥満」に分類されネット荒らしをされたパリオリンピック銅メダリスト・アメリカの女子ラグビー選手Ilona Maherのようなアスリートたちからも疑問視されています。
この計算式は200年近く前に開発され、主に白人男性のデータのみに基づいており、アメリカ医師会は昨年、BMIは人種、民族、年齢、性別、ジェンダーの多様性を考慮していない不完全な指標であると警告しました。
「BMIに基づくと、ボディビルダーだった頃のアーノルド・シュワルツェネッガーは肥満に分類され、減量が必要だったでしょう。しかし、彼のウエストを測るとすぐに、『ああ、適正だ』と分かります。」
筋肉の多い人と、脂肪が間違った場所に付いている人を区別することはできないという理由からです。医師たちは、BMI は体型、体組成、筋肉量、骨密度の変化を捉えていない粗雑な指標であると指摘しています
「特に一見痩せている人の場合、ほとんど目立った症状もなく内臓脂肪の過剰な蓄積は、私たちの体内に潜むサイレントキラーのようなもので何年もかけて忍び寄ってくることがあります」65歳以上の人に多く見られる低いスコアは、栄養失調、筋萎縮、または運動不足を反映している可能性があると指摘しています。
現在BMIに代わる指標として、新しい指標BRI「ボディ丸み指数」が推奨されています。 BRIは、その名の通り、身長とウエストは考慮しますが体重は考慮しない計算式を使用して、体がどれだけ丸いか、または円に近いかを測定するものです。BRIスコアが6.9以上(最も丸い体型を示す)の人は、がん、心臓病、その他の病気で死亡するリスクが最も高いと報告されています(BRIはBMIのような簡単な計算式ではないようです)