かつてドイツでは、国会選挙でナチスドイツ労働者党が勝利して政権をとってから1934 年までに合計 4,000 の町や都市が、アドルフ・ヒトラーを名誉市民にしたのです
ナチス独裁者アドルフ・ヒトラーの名誉市民権は1945年4月30日の彼の自殺により自動的に失効したのですが、今日まで正式にそれを剥奪していない自治体があったのです
かつての西ドイツ時代の首都ボン近郊の高校生達は、自分が住んでいる町Bad Honnefがナチス独裁者アドルフ・ヒトラーの名誉市民権をそのままにしていることを知り、大人たちの右翼思想に反対する明確な声明を出したいと考えました
そこで高校生たちは、メンバー一人一人が市長にメールを書き、署名を集め、数え切れないほどのドアベルを鳴らし、市民に啓蒙活動を行った結果、1,363 人以上の署名を得た請願書という成果をあげました。これはBad Honnefの住民の 5% に相当し、市議会がこの取り組みに投票するために必要な人数でした。
生徒たちは「私たちが話したほとんどの人はこの町のヒトラーの名誉市民権について何も知らず、多くの人がすぐに署名してくれました」「1年前には、小さな学校のクラスでこれほど大きなことを達成できるとはおもってもみませんでした」
40年前、Bad Honnefは、悪名高いヒトラー名誉市民から距離を置こうとする最初の試みが失敗に終わってます。ヒトラーが名誉市民に選ばれてから91年が経った今、町はついにこの不名誉な章に終止符を打つことができたのです。