パリオリンピックでは、出場するロシア選手15人は、表彰台に上がることはほとんどなく、オリンピック開会式への参加も禁止されており、ロシアのウクライナ侵攻を受けて「個人中立選手」という不安定な立場に置かれており、 パリ大会に出場した32人の「中立」選手のうち、17人は以前ベラルーシ代表だったが、ロシア代表だったのはわずか15人でした。 前回の東京夏季オリンピックには300人以上のロシア人が参加していました。
女子テニスダブルスで銀メダルの、ロシア選手二人は、緑と白の揃いのトラックスーツを着て表彰台に立ち、AIN(Individual Neutral Athleteのフランス語の頭文字)と書かれた緑の旗が掲げられました
ロシアではオリンピックはテレビで放映されておらず、一部の政治家やメディア関係者はパリで競技する選手たちを裏切り者とさえいわれています。
ウクライナ政府とオリンピック委員会は、ロシアの選手をすべての国際スポーツから排除することを望み、彼らを中立選手として含めようとするIOCの取り組みに反対していました。
ウクライナの走り高跳び金メダリスト、ヤロスラヴァ・マフチッチ選手は中立的な立場の選手について発言し、「平和に関する競技にテロリストが出場することが許されるのか」と疑問を呈しました
体操と重量挙げでは、ロシアのチームは、中立者として競技するか、ソーシャルメディアのチェックを含む審査を受けることを強制されたことに抗議し、予選ラウンドを欠場しています。 出場資格を得てオリンピックへの招待を受け入れたものの、ロシア国内のプレッシャーを受けて大会開始の数週間前に辞退した選手もいました