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イギリス 暴動の陰にロシア発のフェイクニュース

アメリカAP通信8/6

イギリスはここ一週間、反移民やイスラム嫌悪のスローガンを叫ぶ群衆と警察が衝突するなど、暴力に揺れています。この騒動は、テイラー・スウィフトをテーマにしたダンスイベント中に起きたナイフによる襲撃事件について、右翼活動家らがソーシャルメディアを使って偽情報を広めたことで煽られています


その背後にロシア発のフェイクニュースがあったようです

刺傷事件から2時間も経たないうちに、European Invasionという名のソーシャルメディアユーザーが、犯人は「イスラム系移民の疑いがある」と投稿しています。

オンラインプロパガンダと戦うイギリス企業ロジカリーLogicallyによると、Xに投稿されたこの疑惑はその後、フェイスブックとテレグラムにも掲載されたということです

ロジカリーLogicallyによると、この噂はロシアとのつながりが疑われるサイト「チャンネル3ナウ・Channel 3Now」が公開した記事に含まれていました。その後、この記事はRTやタス通信などロシア国営の報道機関にも引用されたのです。


ロジカリーLogicallyはXに投稿した分析で、「チャンネル3ナウChannel 3Nowは、オンラインで危害を加え、ウクライナ支援を強化しているイギリスに分裂を生じさせることを意図した情報を流すことを目的としたロシアの工作員である可能性が高い」としています。

ロンドン市立大学で群衆行動と極右を研究する社会学者は、ソーシャルメディアの動画は、同じような考えを持つ人々がネット上で目にするタイプの騒乱に参加することを促していると指摘しています